ベビーカーの運転
この夏の瀬戸内海の旅では、ふみちっちはベビーカーを運転して回った。
免許はないけれど、いつも父上がすぐ後ろにいたので安心であった。
一角のくせに王冠をかぶっているとは何事かと思う
船の出発間際にまた母が買い物に消えた。ふみちっちが橋が上がるのを押さえ込んで母が乗り遅れぬようにしているところである。
変なカボチャを見つけた。中には入れる。新潟で似たようなものを見たときはまだお腹の中にいた。
フェリーでなくとも、小型の高速船だってベビーカーを運転して乗れる。
醤油倉にも入り込んだ。醤油の臭いが満ちあふれている。
臭いは倉だけでない。
敷き詰められた石の裏には、何か暗いことが書き込まれているらしい。こわいなあ。
すれ違った島民。
ベビーカーがあるふみちっちには観賞用の椅子は不要だ。