ふみちっちの冒険、かやぴの探検

ふみちっちとかやぴが、その触れる世界を綴る

暗渠

母の気まぐれで暗渠に入ることになった。当日父上にそっけないブリーフィングを受けた。真っ暗、地下深い細いトンネル、水が流れている、首まで、出口まで半時間。あぷっぷ、ううー。近づいて来ると、目が宙をさまよう。

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入り口でチケットを受け取った。70センチよ、幸運をだって。f:id:fumicicci:20170512153006j:plain

地下へどんどん降りていく。深いぞ。

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なんか歴史の解説があったりするけど、耳に入らない。立てこもって戦うときに水がくめるとか、どっかの山から水路を引いたとか、どうでもいい。

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皆大集団で臨んでいる。興奮気味だ。

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入り口では水がごうごうと音を立てて狭い水路に流れていく。どこへ流れていくのかは真っ暗で見えない。ちょっと偵察に行った父の報告では急激に深くなっていくらしい。水も冷たく、引き返す人もちらほら。

 かやぴを抱っこしていた父上が、かやぴを母に渡して、ふみちっちを抱っこしてくれることになった。父上のヘッドランプももらって出直した。

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暫く抱っこしてもらったら浅くなった。

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後はどんどんイケイケだ。 f:id:fumicicci:20170512141529j:plain

エイラットでうんちをした水着で冒険だ

かやぴも探検だ

やっと外に出れた。

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太陽がまぶしい。

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こんなので行った人がいたんだ。

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帰りは城壁の発掘トンネルを伝って戻る。

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父上が待ってくれなくて泣く。

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母にも見捨てられる。

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やっと本当に外に出た。

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かやぴは颯爽と歩く

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ふみちっちは今になって無駄に冒険のふりをする。

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エルサレムだ。

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荷物を取りに戻ってお菓子を食べる。足が冷えてお腹が空いた。

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