山登り
新しい線路がやって来た。さっそく父上に高い線路を作って欲しいとせがんだ。
一緒に横でクレーン車を作って遊んだのだけど、父上がしょっちゅう見に来てクレーン車を壊して部品をとっていく。泣いて抗議したけど聞いてもらえなかった。最後は全部取られてしまって涙も枯れて泣けなかった。
ちょっと遊んだら厭きて、ふみちっちもどこかに登りたくなった。
午後は大山の新しいケーブルカーに乗りに行くことにした。参道のお店でとろろそばを食べたら首がかゆくなって大変だった。
山腹駅側の窓が大きいのが気持ちいい。ケーブルカーはこうでなくては。
寒い中山道を歩いて滝をみたり、呪いの杉を見てきた。
険しくて、よろよろしたり、転んだりする。
手袋には枯れ葉がたくさんこびりつく。
下りは怖いので抱っこだ。
最後に神社から景色を眺めてきた。
おなかにちっちこちゃんを抱えた母は後からゆっくり登ってくる。
来るのが遅かったのでもう日暮れで、帰りの参道は暗かった。